開催日時:令和3年9月3日(金)10:00~11:10
開催場所:オンライン開催(Zoom)

概要

 令和3年9月3日(金)、ICT利活用検討部会の「観光・交通・健康データ利活用ワーキンググループ」令和3年度第1回会合をオンラインで開催しました。

 滋賀県地域情報化推進会議では、令和元年度からICT利活用検討部会(滋賀データ活用LAB)を設置し、企業や行政機関が持つデータが地域課題解決にどのような可能性をもたらすのか、テーマ別に研究を行っています。

 滋賀データ活用LABでは、令和元年度から2年度にかけて、「観光」「交通」分野のデータ利活用の検討を行ってきました。各企業様からデータをご提供いただき、それぞれのデータについて、立命館大学様、滋賀大学様、滋賀県立大学様の3大学に分析を依頼し、令和3年3月2日に分析結果の発表会を開催しました。

 令和3年度、滋賀データ活用LABはICT利活用検討部会の「観光・交通・健康データ利活用WG」として、テーマを「健康」に変え、データ利活用の取組を推進します。今回は、今年度初のWGの会合について、その概要を報告します。

内容

ワーキンググループ主査の選定について

 会議当日は19団体が参加しました。今年度初めての会合となったため、まずはWG参加者で自己紹介を行いました。そして、本WGを総括する主査として、事務局から、滋賀県立大学の筒井様を推薦し、これを全会一致で承認いただきました。

「健康」データの分析について

事業概要説明

 続いて、事務局から今年度の事業概要案について説明を行いました。事務局で収集したデータの概要を説明し、データ利活用に係る研究発表会を開催することを目標とする旨説明をしました。今年度利活用予定のデータは以下のとおりです。

  • 購買データ(株式会社平和堂)
  • 体組成データ(株式会社タニタヘルスリンク)
  • 健診等データ(滋賀県保険者協議会)
  • 栄養素データ(大塚製薬株式会社)(令和4年度~)

 令和2年度事業として滋賀県地域情報化推進会議で実施した「滋賀データアイデアチャレンジ」(「健康増進」をテーマにしたデータ利活用のアイデアコンテスト)の事例を参考にしつつ、今年度の事業に活かしていきたいと考えています。今年度の事業では、WG参加の皆様から、データ利活用希望者を募集する予定をしています。

各種データ概要説明

 事務局からの事業案の説明後、データ提供協力者の皆様からデータの内容等について、資料を通じてご説明をいただきました。

 まず、株式会社平和堂様からご提供いただける購買データの内容等についてご説明をいただきました。続いて、株式会社タニタヘルスリンク様から健康管理サイトやアプリ等で収集されている体組成データの内容等について、ご説明をいただきました。最後に事務局から、滋賀県保険者協議会様からご提供いただく予定の健診等データの内容等について、ご説明をしました。

「サプリメントチェック」を活用したデータ収集について

 続いて、大塚製薬株式会社様が提供されている「サプリメントチェック」サービスの活用について、事務局とサービス提供事業者である大塚製薬株式会社様から概要をご説明しました。既存のデータ以外に、滋賀県地域情報化推進会議としてデータを独自に収集し、それらを活用したいと考えています。

質疑応答

 以上をご説明した後に、WG参加者の皆様に1回目の質疑応答の時間を設けました。

 質疑では、「昨年度実施した『滋賀データアイデアチャレンジ』のアイデアを今年度実装していくようなストーリーがあったのではなかったか」というご質問がありました。

 事務局としては、滋賀データアイデアチャレンジ実施要綱の16(3)において、「応募者は、主催者が応募した提案を『滋賀データアイデアチャレンジ』および本推進会議の『滋賀データ活用ラボ』にかかる活動等で使用することに、無償で包括的に同意するものとします。」と記載するにとどめていることから、「仮に実装するとしても今年度の滋賀データ活用LABの事業とは別枠で考えている。『健康』データの利活用事業は、アイデアを参考にしつつ実施できたらと考えている」旨、回答をしました。

その他

 次に、事務局から「滋賀データ活用LABデータ取扱要領」の制定および「滋賀県地域情報化推進会議データマネジメント基本方針」の廃止について提案し、原案通り承認をいただきました。

 また、報告事項として、「『観光』『交通』データ可視化ページについて」現状報告を行いました。当該案件については、事務局等で継続検討していきます。

 最後に全体を通して質問を受け付けたところ、「今年度のデータ分析はデータの提供を希望する者が応募して、その希望者が単独で分析するのか」というご質問があり、合わせて「データ利活用希望者やデータ提供協力者などで集まって議論しながら分析を進めたほうが、より効果的ではないか」というご意見をいただきました。

 当日の会議では「検討させていただきたい」旨、事務局から回答しましたが、今年度事業については、ご意見をいただいたとおりに進めさせていただきたいと考えており、WGで知恵を出し合いながら進めていきたいと考えています。

まとめ

 今年度初の会合は説明と意見をいただくことがメインとなりました。今回の会合で出た意見等を踏まえ、滋賀データ活用LABでは「健康」データの分析等事業を進めて参ります。

 次回の会合開催時期は未定ですが、必要に応じて開催する方向です。